
発端は、限界集落の
住民からの相談だった。
2012年、東日本大震災で被害を受けた限界集落・はまぐり浜の再生プロジェクトに関わっていた頃のことです。地域の方から「鹿の被害で困っている」と相談を受けました。行政も石巻市全域で起きている問題として把握していましたが、地区単位での個別対応が難しい状況でした。それならば、自分たちで動くしかないと考え、狩猟免許の取得から始めました。
ただ、ボランティアだけでは長く続けることができません。持続可能な形にすることが、地域のためにもなると考え、少しずつ事業として形にしていきました。最初は自給自足から。次にレザークラフトを始め、施設が整ってから余剰分の販売へ。やがてペットフード加工、食育ワークショップへと、気づけば活動の幅が広がっていきました。
「害獣」という言葉には、ずっと違和感がありました。山と人の関係をもう一度見つめ直しながら、獲った命を無駄にしない方法を探してきました。そうして辿り着いたのが、エシカルジビエという考え方です。









